タイヤ・ホイールを変更するに当たり気になることは、車検に通るか(保安基準適合)かどうかです。
その観点から保安基準を調べ、考察してみました。
タイヤ・ホイール変更により気になる保安基準は3件でした。
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1.速度計の誤差(タイヤ外径の誤差範囲)に関する保安基準 |
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第148条により、速度計の誤差は以下のように定義されています。 |
平成18年12月31日までの登録車 |
平成19年1月1日以降の登録車 |
10(Va−6)/11 ≦ Vb ≦ (100/90)Va |
10(Va−6)/11 ≦ Vb ≦ (100/94)Va |
Va=自動車に備える速度計の指示速度(単位km/h)
Vb=速度計試験機を用いて計測した速度(単位km/h)
条件:自動車の速度計が40km/hを指示したとき |
簡単に説明すると・・・車のスピードメーターが時速40kmの指示のときに、速度試験機を使用して測定したスピードが下の表の範囲に入っていれば車検に通ります。 |
平成18年12月31日までの登録車 |
平成19年1月1日以降の登録車 |
30.91 ≦ Vb ≦ 44.44 |
30.91 ≦ Vb ≦ 42.55 |
Vb=速度計試験機を用いて計測した速度(単位km/h)
条件:自動車の速度計が40km/hを指示したとき |
で、次が重要!!スピードメーターの誤差を生みやすいのがインチアップ
タイヤ外径は理論上の数値でどこまで車検OKなのか |
平成18年12月31日までの登録車 |
平成19年1月1日以降の登録車 |
30.91 ≦ 40(Da/Db) ≦ 44.44 |
30.91 ≦ 40(Da/Db) ≦ 42.55 |
Da=純正タイヤ外径寸法(単位:mm)
Db=変更後のタイヤ外径寸法(単位:mm) |
やっとですが、気になるストリームのタイヤ外径誤差範囲はコレです!! |
車種 |
平成18年12月31日までの登録車 |
平成19年1月1日以降の登録車 |
STREAM
X/G(2009.6〜は未確認) |
584〜838 |
610〜838 |
STREAM
RSZ(2009.6〜は未確認) |
592〜850 |
618〜850 |
単位:mm |
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というわけで、保安基準上ではタイヤの外径はそこまで気にする必要は無いようです。
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ただし、タイヤ外径の誤差=スピードメータの誤差ではありませんし、スピードメーターの誤差が生じることはあまり好ましくないと思われます。
保安基準適合かどうかの判断だけではなく、なるべく純正タイヤの外径に近い物を選定し、世間で言われているタイヤ外径の誤差は±2%〜3%程度を頭にインチアップの際のタイヤ選びを行うといいと思います。 |